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[2009.1.6掲載]

リステリア菌


 厚生労働省は“妊婦の方を対象としたリステリア菌食中毒”に関するパンフレットを作成しました。

○ これからママになるあなたへ家庭でできる食中毒予防 より)(厚生労働省)

  □ 食べ物について知っておいてほしいこと

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食べ物について知っておいてほしいこと
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リステリア菌 〜妊娠中に注意が必要な食中毒菌〜

 
妊娠中にリステリア菌に感染すると、胎盤を通じて胎児にも感染し、流産、死産の原因になります。

 リステリア症について
 
  リステリア症は、リステリア菌に高濃度に汚染された食品を食べることが原因で発症します。一般的にはリステリア菌が少量の場合は健康な人は発症しないと考えられていますが、妊娠中の人や、乳幼児、高齢者、免疫不全者、基礎疾患のある人は健康な人よりも感染しやすいと報告されています。
  感染初期には発熱や頭痛などインフルエンザ様の症状を示しますが、重症化すると脊髄膜炎や敗血症を起こし、重症化した場合の致死率は 20 〜 30 %にもなります。

 感染する可能性のある食品にご注意
 

  我が国では、ナチュラルチーズや食肉製品からリステリア菌を検出した場合は食品衛生法第 6 条に従い、輸入や販売を規制する措置がとられますが、それら以外の食品には規制がありません。
   リステリア菌は土壌、河川など自然界の広範囲に存在しており、広範囲の食品を汚染する可能性がある菌です。この菌は低温( 0 ℃)や塩分濃度が 10 %でも増殖可能であること、酸に比較的強いという特徴をもっています。そのため、長期冷蔵保存できる食品(乳製品や食肉製品、魚卵やスモークサーモンなどの魚介類加工品など)がリステリア菌に汚染された場合、冷蔵保存中に菌が増殖している危険性があります。これらの食品を加熱しないで食べた場合、免疫力の低下している妊娠中の人や、乳幼児、高齢者、免疫不全者、基礎疾患のある人は感染する危険性が高くなります。

 リステリア症の感染事例
    

  我が国の集団感染事例は、 2001 年に北海道で市販のナチュラルチーズを原因食品とするリステリア症を疑う事例が発生しており、これが国内で唯一の事例です。散発事例は年間数例〜数十例程度みられますが、ほとんどの感染経路は不明です。リステリア症は、感染初期の症状がはっきりしないこと、感染してから発症するまでの期間が長期であることから感染経路を特定することが難しいと考えられています。

  欧米では乳製品や食肉加工品で多数の集団感染事例が報告されています。最近発生した集団感染事例は、 2008 年 8 月にカナダで加工肉食品が原因とみられるリステリア症が発生し、 56 人が感染し 20 人が死亡したと報告されています。

  米国疾病対策予防センター( CDC )によれば、米国では毎年約 2500 人が重症のリステリア症を発症し、うち約 500 人が死亡すると推計されています。これは米国内での食中毒による死亡者の約 5% を占めています。

 
(出典)
  ● 食品を介したリステリア症に関する現状と考察 ( IASR Vol29 No8(No342) 国立感染症研究所)( http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/342/dj3425.html
(微生物部 伊達佳美)
(参考)
   ● 家庭でできる食中毒予防(厚生労働省)
  1. 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント ( http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html
  2. 食品をより安全にするための5つの鍵 ( http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/microbial/5keys/who5key.html
  3. これからママになるあなたへ(厚生労働省)( http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/06.html
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