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[2008.10.16掲載]

ジクロルボスQ&A!!

Q;
  ジクロルボスとは?
A;
  ジクロルボスは有機リン系化合物であり、主に殺虫剤として用いられ、国内では、農薬(殺虫剤)、動物用医薬品、家庭用殺虫剤として使用されています。神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼの活性を阻害することにより、分解されずに過剰となったアセチルコリンが神経に作用し、殺虫効果を示します。

日本では、ジクロルボスは農薬として登録されているほか、「毒物及び劇物取締法」の劇物に指定され、薬事法では劇薬と指定されています。その他化学物質に関する法律においても規制対象となっており、保健衛生上の危害を未然に防止するという観点から指定され、製造、保管管理、販売などについて制限されています。

   
Q;
  ジクロルボスはどんな目的で使用されていますか?
A;
  ジクロルボスは日本ではトマト・レタス等の野菜、かんきつ等の果樹、茶等幅広い作物に殺虫剤(農薬)として使用されています。
  
また、ゴキブリ・ハエ・蚊などの衛生害虫などの駆除を目的に、ジクロルボスが含まれる殺虫剤が一般用医薬品(劇薬)として販売されており、薬局・薬店で購入することができますが、劇薬に指定されているため購入に際して条件が定められています。
   
Q;
  どんな症状がでますか?
A;
  ジクロルボスは、吸入、経皮、経口によって中毒症状がでますが、特に吸入による中毒に注意が必要です。有機リン系農薬による中毒症状としてコリンエステラーゼ活性阻害による症状を示します。
   軽症;倦怠感、頭痛、めまい、胸部圧迫感、吐き気、嘔吐、多量の発汗、下痢、腹痛、軽い瞳孔の収縮など
   中程度の症状;(軽症の症状に加えて)瞳孔の収縮、けいれん、歩行困難、言語障害、除脈など
   重症;瞳孔の収縮、意識混濁、全身けいれん、血圧上昇、失禁など
   
Q;
  ジクロルボスの毒性は?
A;
  毒性には急性毒性(短時間の摂取で健康に悪影響がでる)と慢性毒性(食べ続けると健康に悪影響がでる)がありますが、わが国では慢性毒性のリスク評価として、一日摂取許容量(ADI)が0.0033 mg/kg 体重 /日 と設定されています。
※ 一日摂取許容量(ADI)とは、ヒトが毎日一生食べ続けても健康に悪影響が生じないと推定される量です。
   
Q;
  食品中でのジクロルボス残留については?
A;
  一般に、野菜や果実などでは、さや、種などの除去、水洗、皮むき、茹でる、フライなどの通常の調理法で、ジクロルボスはほとんど消失します。
また、散布後、時間の経過と共に野菜等の表皮についたジクロルボスは速やかに消失します。
(食品衛生学雑誌Vol.32,No3,Page.128-136(1991))
   
   

 

     
     
     
     

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