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助成研究

[2017.3.29 掲載]

平成28年度助成研究の概要

厚生労働省など、国の機関及び公益法人などの公募により採択された研究です。
本年度は、神奈川県公衆衛生協会 「調査研究助成」2課題、公益財団法人 大同生命厚生事業団 「地域保健福祉研究助成」2課題を実施しています。


神奈川県公衆衛生協会 「調査研究助成」

No.

研究員

研究課題(概要)

1

秋山 晴代

理化学部
薬事毒性・食品機能G

「未病」の認知と理解拡大を目指した教育広報活動充実への研究成果活用とその効果の検証

神奈川県では超高齢社会の到来に備え、「未病」を健康と病気の間で連続的に変化している状態と定義し、「未病を改善する」という概念の普及を目的とした教育広報活動に努めている。神奈川衛研でも平成27年度より一般向けの未病出前講座を開催しており、「未病」の認知は広まりつつある。
更なる拡大と「改善」の実践に向けた理解深化を目指し、平成26-27年度に実施した未病研究事業の成果を盛り込んで講座内容を充実化させ、高校等での若年層向け講義、リーフレット作成など多様な情報発信を行っている。本研究ではこれらの効果をアンケート調査で検証した。

2 佐藤 学 理化学部
生活化学・放射能G

水道水源河川中にみられる農薬の浄水処理における挙動の検討

病害虫の駆除や雑草の防除を目的として毎年多くの新規農薬が登録され、その成分である新たな化学物質が環境中で使用されている。これらの新規農薬が水道水源河川水中に混入した場合、浄水処理過程における挙動等には未解明な部分が多く、その把握は水道水の安全安心確保のために急務である。
本研究では神奈川県の水道水源河川である相模川水系において、河川中に存在することが確認された農薬類等を対象とし、浄水処理を模した塩素処理実験、粉末活性炭処理実験を行い、処理過程における挙動を解明した。また、これら農薬類の塩素処理生成物の毒性試験を行った。


公益財団法人 大同生命厚生事業団 「地域保健福祉研究助成」

No.

研究員

研究課題(概要)

1

大屋日登美

微生物部
細菌・環境衛生G

薬剤耐性肺炎マイコプラズマと分子疫学に関する研究(H28.9〜H29.8)

マイコプラズマ肺炎の治療には、マクロライド系(MLs)薬剤が第一選択薬剤として用いられるが、MLsに高度耐性を示すMLs耐性肺炎マイコプラズマの増加に伴い、成人ではニューキノロン(FQ)系の薬剤が治療に汎用されるようになった。小児科領域では、副作用のあるテトラサイクリン系の使用には問題があり、また、使用可能なFQ薬剤が限られている。このため、成人領域でFQ耐性肺炎マイコプラズマ(FRMP)が出現し、小児領域に拡散することは臨床上大きな問題となる。
そこで、未だ臨床から分離されていないFRMPを探索するため、臨床分離株の薬剤感受性試験を実施し、臨床での出現状況を把握する。さらにFRMPの出現の可能性を実験的に確認し、実験由来FRMPの耐性機構を解析するとともに、耐性菌の特徴を捉えることにより出現・増加を防ぐ対策を探る。

2 林 孝子 理化学部
食品化学G

畜産食品中におけるβ作動薬の迅速分析法の検討と残留実態調査(H27.11〜H28.10)

β作動薬は、動物用医薬品として国内外で承認されている一方、肥育目的で違法に使用されることがあり、なかでもクレンブテロールは代謝が遅いことから肉への残留性が高く、ヒトが長期にわたり摂取した場合の影響が懸念されている。
畜産食品中のクレンブテロール試験について、前処理操作の簡便かつ迅速な分析法の検討を行ってきたが、本研究では、迅速分析法の適用となる対象畜産物の拡充の検討を行った。また、迅速分析法を用いて神奈川県内に流通している輸入および国産の畜産食品の検査を実施し、流通畜産食品中のクレンブテロール残留実態を調査した。

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